主催イベント



(会員限定)第十回「オープンダイアローグの未来を語る会」開催のお知らせ

第十回目の「オープンダイアローグの未来の語る会」を以下の通り開催いたします。前回の会への参加・不参加を問わず、ODNJP会員であればどなた様でもご参加いただけます。ぜひ奮ってご参加ください。

【開催趣旨】
この会は、何かを決めたり、教えたり、トレーニングしたりする場ではありません。予めテーマを決めるということもいたしません。オープンダイアローグについて思うこと、期待すること、不安なことなど、オープンダイアローグに関わることすべてについて、参加者が自由に語っていただき、お互いの声に耳を傾けることを目的としています。運営委員2名がファシリテーターとして、会の運営を担当します。(担当者は毎回変わります。)会の進行につきましては、当日の参加者の方のご意見などもうかがいながら、ファシリテーターが責任をもって行います。当日担当のファシリテーターの2名以外は、すべての参加者が対等な立場で参加します。

ご参加にあたっては、ODNJPのイベント参加にあたってのお願いをご確認いただきますよう、お願いいたします。

日時:4月20日(土)午前9:30~(終了時間12:30を予定)
開催方法:オンライン
参加資格:2024年度会員(正会員・賛助会員)であること
(会員でない方は、こちらからご登録をお願いします。)
参加費:無料
申し込み方法:会員の皆さまにはご登録いただいているメールにてご案内済みです。
       非会員の方はご入会後、ご案内いたします。
皆様のお申し込みをお待ちしております。

2023 年度 実践報告会

2015年秋、日本におけるオープンダイアローグの普及や実践支援などの活動を行うことを目的として発足したオープンダイアローグネットワークジャパン(ODNJP)は、2024年には9年目を迎えます。これまでに、対話実践に関する報告会を5回開催してまいりまして、このたび、6回目の報告会を実施することになりました。今回は、日本の各地で活動されている正会員の皆さまから、日ごろの実践についてご発表していただきます。つきましては、2024/2/20にお送りした会員メールをご確認いただき、3月6日(水)までにお申込みください。

 

皆さまのご参加をお待ちしております。

 

  • 日時:2024 年3月10日(日)10 時~17 時
  • 方法:Zoom ミーティング形式
  • 参加者:ODNJP 正会員または賛助会員
  • 参加費:無料

オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン2023年度総会・総会記念イベント

日時 2023年6月18日(日)

開催方法 オンライン(Zoomミーティング) 

 

【総会

  • 時間 10:00〜12:00
  • 対象 ODNJP正会員(6/11までに会員登録・会費支払いを完了していること)
  • 申込方法 メールにてご案内をお送りしております。

 

【総会記念イベント「オープンダイアローグを巡る私達のダイアローグ」】

  • 時間 13:00〜16:45
  • 参加費 (第一部&第二部合わせて)2023年度ODNJP正会員・賛助会員 無料、非会員 2,000円、非会員当事者)500円
  • 申込方法 ODNJP正会員・賛助会員はメールにてご案内をお送りしております。非会員・非会員当事者の方はこちらよりお申し込みください。

※新規会員登録をご希望の方は、入会ページよりご登録をお願いします。

※会員種別の変更を希望する方は、お問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

  

◆「オープンダイアローグを巡る私達のダイアローグ」プログラム

 

◇13:00〜14:00

第一部 チェコ・オロモウツ学会参加印象記:6th International Conference on Dialogical Practices に参加して

 

5月17日から20日までチェコのパラツキー大学オロモウツにて開催された、今回で第6回となる対話実践の国際会議(6th International Conference on Dialogical Practices)に、招待講演者としてODNJP共同代表の斎藤環が招かれ、日本人5名のメンバーで参加してきた。斎藤の講演はオープンダイアローグの日本における現状と、「中動態」概念の導入、および「リモート対話実践プログラム(RDP)」の紹介で、とりわけ中動態の考え方は高い関心を呼んだ。

また大井雄一、大谷保和は「対話は人間の健康と幸福をどのように促進するのか?」というテーマのワーキングループを主宰し、日本からの参加者も含め、多くの参加者が活発な議論を行った。総会当日は以上の内容に加え、他の講演やワーキンググループなど、会議からうかがえた国際的な状況について報告を行う予定である。

 

登壇者:大井雄一、大谷保和、川上奈美子、斎藤環、星野概念

 

◇14:15〜16:45

第二部 ネットワーク委員会のダイアローグ

 

前半はネットワーク委員会による話題提供のダイアローグを行い、その話を受け、参加者のみなさまの感じることや違和感などについて声を重ねていただきます。

後半は、前半の参加者の中で出された話題からテーマについて皆さんで対話を行う、地域ごとの交流、どの話題でもなく自由に話せる等のお部屋をご用意致しますので、皆さまの目的に合わせて自由にご参加下さい。


Dialogue on Open Dialogue オープンダイアローグをめぐる対話 ―ダニエル・マックラーさんを迎えて―

【イベント詳細】

ダニエル・マックラーさんの映画『オープンダイアローグ:フィンランドにおける精神病治療への代替アプローチ』の上映は、日本でオープンダイアローグが広く知られる一つのきっかけとなりました。2013年の上映から10年立とうとしている今、ダニエル・マックラーさんを迎え、オープンダイアローグとは一体何か、日本ではオープンダイアローグはどのように受け止められてきたのか、また今後どう展開していくのか、などをめぐって対話を行います。

 

日時:2023年5月7日(日)13時~16時

場所:東京大学駒場Iキャンパス KOMCEE WEST レクチャーホール

オンライン同時配信、アーカイブ配信(前半の講演部分のみ)あり

 

Date: May 7, 2023, 13:00-16:00

Site: The University of Tokyo, Komaba I Campus, KOMCEE WEST Lecture Hall

 

ダニエル・マックラー Daniel Mackler

松田博幸 Hiroyuki Matsuda (大阪公立大学)

斎藤環 Tamaki Saito(オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン)

 

日⇔英 逐次通訳つき

 

【参加費】

正会員 1,000円 賛助会員 2,000円 非会員 3,000円 当事者・家族 1,000円

※会場参加の定員は200名、ZOOM参加の定員は500名です。

※アーカイブは前半の講演部分のみ配信されます。アーカイブのみを希望の方は、予めご了承ください。

 

【ダニエル・マックラーさんの映画】

Take These Broken Wings:Schizophrenia Recovery without Medication (2008)

統合失調症についてのドキュメンタリー、薬なしでの回復

日本語字幕版

 

OPEN DIALOGUE: an alternative Finnish approach to healing psychosis (2011/ filmed in Finland in 2010).

オープンダイアローグ:フィンランドにおける精神病治療への代替アプローチ

日本語字幕版

 

Healing Homes (2011).

癒しの家  

日本語字幕版

 

Coming Off Psych Drugs: A Meeting of the Minds (on coming off psychiatric medication) (2013).

精神科治療薬から離れる:こころの集い

日本語字幕版

 

Daniel Macklerさんのウェブサイト

 

※本イベントは配信のため録画されます。予めご了承ください。なお、参加者の皆さまによる録画・スクリーンショットの撮影はご遠慮ください。

※イベント参加前に「ODNJPプライバシーポリシー及びイベントご参加にあたってのお願い」をご確認ください。


ODNJP 実践報告会

2015年秋、日本におけるオープンダイアローグの普及や実践支援などの活動を行うことを目的として発足したオープンダイアローグネットワークジャパン(ODNJP)は、2023年には8年目を迎えます。これまでに、対話実践に関する報告会を4回開催してまいりまして、このたび、5回目の報告会を実施することになりました。今回は、日本の各地で活動されている正会員の皆さまから、日ごろの実践についてご発表していただきます。つきましては、2022/12/30にお送りした会員メールをご確認いただき、1月18日(水)までにお申込みください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

  • 日時:2023 年 1 月 29 日(日)13 時~17 時
  • 方法:Zoom ミーティング形式
  • 参加者:ODNJP 正会員または賛助会員
  • 参加費:無料

以下の発表の募集は終了いたしました。ご応募ありがとうございました。

 

2023年1月29日(日)にオンラインにて実践報告会を開催することとなりました。現在、実践報告会にて、発表をしてくださる方を募集しております。詳細は下記の通りです。 

 

【日時】2023年1月29日(日) 午後13時~16時半

【発表者資格】代表者がODNJP正会員もしくは賛助会員であることが必要です。共同発表者はODNJP非会員でも構いません。

【応募内容】対話実践に関する実践報告(実際の治療ミーティングに関するもの、チームとしての対話実践の取り組みに関するもの、対話実践に関する勉強会の取り組みなど、どのような内容でもかまいません)

【応募方法】2022年11月20日(日)までに、下記のURLからご応募ください。

https://forms.gle/PprL92Rw3YC3oFeJ9

【採択結果の通知】

応募総数や、各演題における倫理的配慮の状況等を確認した上で、12月26日(月)以降、年内に、採択結果に関する通知をお送りいたします。

【発表方法】

・Zoomによるオンライン形式での発表となります。

・発表時間は、現在のところ1枠につき45分を予定しています(変更がある場合には年内にお知らせします)。枠の中での時間の使い方は自由です。

・発表は何らかの形でダイアロジカルにおこなうことを推奨いたします。

例:対話形式で発表する、リフレクティングを取り入れるなど。

・フロアからの質問に応答する時間も枠内に含めてください。

・パワーポイントをお使いになる場合は、ご自身で画面共有機能を用いて操作してください。

【倫理的配慮ならびにクライアント家族との協働について】

・発表にあたっては、十分な倫理的配慮をおこない、発表内容に関わる重要な関係者全員から同意を得てください。その際は、どのような内容について、どのような形式(書面による同意あるいは口頭で同意を得て記録をもって代替する等)で同意を得るか、丁寧に話し合ってください。また、一度同意した後でも、発表前であれば同意を取り下げることができるようにし、もし同意をしない場合でも、今後に何ら不利益はないことを明示してください。発表の取り下げは直前まで可能ですので、その場合はすみやかに事務局までご連絡ください。

・倫理的配慮における留意点や説明書・同意書の書式については、日本精神神経学会の倫理委員会によるものを参考にしてください。

https://www.jspn.or.jp/modules/about/index.php?content_id=49

・ただし、オープンダイアローグの実践報告は通常の症例報告とは異なりますので、「本人のいないところで本人のことを話さない」というオープンダイアローグの原点に基づき、可能な限り発表に関係する方々が皆さん集まって、もしくは、少なくとも発表に関係する方々との協働のもとで、ご発表ください。特に、クライアント家族が関わるご発表の場合にどのような工夫が可能かについて、以下に例示します。

 例:

 ・クライアント家族も共同発表者になり、一緒に登壇してダイアロジカルに発表する。

 ・クライアント家族の同意のもと、発表内容を事前に録画・録音し、発表の場で流す。

 ・発表の際、クライアント家族にも聴衆として聞いていてもらい、後日、お互いの体験についてダイアローグする

 ・発表内容について、クライアント家族としっかり話し合いながら準備する 等

なお、クライアント家族の方が発表に参加する場合、カメラオフでご参加いただくことができます。また、クライアント家族の方が共同発表者になる場合は、発表者名の登録をご希望に応じて「クライアント家族の皆様」としたりニックネームにしたりしてもかまいません。また、共同発表者として登録していなくても、当日ご登壇いただくことも可能です。

・ODNJPでは、実践報告会の参加者に対しても、発表された内容を口外しないよう、同意を求めるようにいたします。

・実践報告会は、ODNJP プライバシーポリシー及びイベントご参加にあたってのお願いにのっとって実施されます。発表者の皆様におかれましても、必ずご一読いただき、ご理解の上、ご参加くださいますようお願いいたします。


オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン 2022年度総会・総会記念イベント

日時:2022年6月26日(日)

総会:10:00ー12:00

総会記念イベント:13:00ー16:45

開催方法:オンライン(Zoomミーティング)

 

【総会

時間:10:00〜12:00

対象:ODNJP正会員

お申し込み方法:事務局からメールにてご案内をお送りしますので、ご確認ください。

 

【総会記念イベント】 

時間:13:00〜16:45

対象:2022年度ODNJP正会員・賛助会員・非会員

参加費:1部&2部合わせて

    (2022年度ODNJP正会員・賛助会員)無料

    (非会員)2,000円   

    (非会員当事者)500円

 ※新規会員登録をご希望の方は、入会ページよりご登録をお願いします。

会員種別の変更を希望する方は、お問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

 

お申し込み方法:お申込を締め切りました。たくさんのお申し込みありがとうございました。

  

プログラム(第1部・第2部)

 

第1部 13時~14時  全体セッション&質疑応答 

テーマ身体拘束要件緩和問題から見る国家意思

~何故身体拘束をしやすくしようとするのか?

 

趣旨精神科医療における身体拘束の実施要件は、法律ではない“厚生労働大臣告示”で定められている。この大臣告示は30年以上細かい字句修正はあったものの変更されることはなかった。しかしながら昨年から開催された厚労省の検討会では、身体拘束を「限りなくゼロとする」と掲げながら逆に実施要件を緩和する矛盾する取りまとめを行おうとしている。何故このようなことが起きてしまうのか?そこには法の支配の不徹底、政治的力動、差別、国家意思などあらゆるものが包含されている。これを解き明かしながら、今後取るべき行動を皆さんと一緒に考えたい。

講師:長谷川利夫氏  

司会:斎藤環氏

 

 休憩

 

第2部 14時15分~16時45分 分科会①②③&クロージングセッション

お申し込み時にご希望の分科会をご選択いただきます(当日の変更も可能です)

 

分科会①:「薬をめぐる対話2」高木俊介、石原孝二、村上純一

3月26日に行われた「薬をめぐる対話」の第2弾です。今回は3人の登壇者が30分程度、前回の議論を振り返ったあとで、1時間ほど、参加者の皆さまに精神科の薬にまつわる思いを自由に語っていただこうと思います。(3月26日の会に参加されていなくてももちろん参加可能です。)服薬経験のある(又はない)当事者の方、ご家族、処方する精神科医、薬にかかわる薬剤師、看護師、ワーカーの方など、様々な立場の方にご参加いただければと思います。精神科の薬に対しては、様々なお考えやお立場があるかと思います。この会では、当事者が強制されることなく、薬を含めた治療法を自由に選択できることを重視したいと考えていますが、必ずしもそう思わないと考えるかたもいらっしゃると思います。そうした方にもぜひご参加いただき、ご意見をいただければと思っています。精神科の薬について、自由に語ることのできる場が不足しているように思います。「薬をめぐる対話」シリーズがその不足を少しでも埋める場となることを願っています。

 

分科会②:「きくということ」三ツ井直子、矢原隆行森田展彰

私たちは、人の話をどのように聞き、どのように受け止め、会話の空間を共有しているのでしょうか?

トム・アンデルセンの絵を囲んで、「きくということ」について、お互いの内なる声を重ねる時間をご一緒しませんか?
あれも、これも、あれでもなく、これでもなくの世界へ。

 

分科会③:「オープンダイアローグ入門」斎藤環、大井雄一

皆さまとオープンダイアローグについて、 対話的に学んでいきたいと思います。
ODNJP「対話実践のガイドライン」をテキストとして、 オープンダイアローグの世界観と原則を学ぶとともに、
対話に関するワークを通してオープンダイアローグの対話実践を体 験していただきます。

 

⬇︎イベントポスターはこちら


1オンライン連続シンポジウム1 薬をめぐる対話(対話?本当にできるの?)

お申し込みはこちら

 

【イベント概要】

2022年3月26日(土)13時~16時オンライン

参加費:ODNJP2021年度会員(正会員・賛助会員):無料

非会員:1,500円

当事者=(元)精神科ユーザーの方:無料

申し込み期限:2022年3月23日(水)

※定員に達した場合など、期限より先に申し込みを終了する可能性があります。

※参加用URLなどの配布は3月24日以降の予定です。

 

【シンポジウム趣旨】

西ラップランドのオープンダイアローグの実践においては、向精神薬の処方は極めて抑制的です。とくに抗精神病薬の処方には慎重です。それどころか、投薬の必要性の低さそのものが、オープンダイアローグの成果を示す重要な指標とされています。他方、日本を含めた従来の精神科医療においては、向精神薬の処方が安易に行われ、向精神薬の副作用について、積極的な情報提供もなされていないという現状があります。薬に関しては精神科医が判断するものとされ、向精神薬の作用や害に関して、じっくりと話し合う機会も与えられていません。オープンダイアローグに限らず、精神科医療において、向精神薬の処方が問題になるときには、薬を飲む当事者の方が薬の飲み心地をどう感じるのか、薬に対してどのような思いをもっているのか、時間をかけて話していくことが重要になるのではないでしょうか。

オープンダイアローグの実践において、向精神薬の処方を控えるということはどのような意味を持っているのでしょうか。また、日本において、薬についての対話を進めていくためにはどうしたら良いのでしょうか。3人のシンポジストによる話題提供と参加者の方を交えた対話を通して、じっくりと話し合っていければと思います。

 

※シンポジスト

石原孝二(精神医学の哲学)

高木俊介(精神科医)

村上純一(精神科医)

 

※本シンポジウムは記録のため録画させていただきます。予めご了承の上、ご参加ください。

(後日動画配信する可能性もありますが、配信する場合には、原則としてシンポジストのやりとりのみを配信いたします。参加者の方の発言などが含まれる場合には、発言者の方の許可が得られた場合のみ配信動画に含めます。)

 

オンライン連続シンポジウム企画=石原孝二、高木俊介、松本葉子、村上純一

 

ダウンロード
薬をめぐる対話.pdf
PDFファイル 709.8 KB

オンライン連続シンポジウム2  精神科サバイバーの経験と「統合失調症」というラベル (ヒアリングボイシズ?「統合失調症」?スキゾフレニア?)

お申し込みはこちら

 

【イベント概要】

2022年4月2日(土)17時~20時(日本時間)オンライン

参加費:ODNJP会員(正会員・賛助会員):無料

非会員:3,000円

当事者=(元)精神科ユーザーの方:無料

申し込み期限:2022年3月30日(水)

※定員に達した場合など、期限より先に申し込みを終了する可能性があります。

 

【シンポジウム趣旨】

精神科医療の現場では、「幻聴」や「妄想」、「統合失調症」、「統合失調症圏」といった言葉が飛び交います。症状や診断に関するこうした医療者の言葉は、当事者の経験を語りにくくしてしまうのではないでしょうか。オープンダイアローグの実践において、当事者の声を聴くということは、どのようなことなのでしょうか?今回のシンポジウムでは、共に「声が聞こえる」経験があり、精神科医療のサバイバーであるオルガ・ルンシマンさんとレイ・ワディンガムさんをお迎えしました。日本からはODNJPの共同代表でもあり、「統合失調症」への病名変更に関わった高木俊介さんが参加します。3人のシンポジストと参加者の方の間での対話を通して、診断が持つ意味と当事者の経験について考えを深めていければと考えています。

 

*シンポジスト

オルガ・ルンシマン Olga Runciman

デンマーク・ヒアリング・ボイシズ共同設立者であり、議長。元看護師であり、現在は心理士として活動している。オープンダイアローグのトレーニングを受け、オープンダイアローグの考え方を基盤とした、家族への支援やトレーニングを行う。また精神科の薬からの離脱のための国際研究所International Institute for Psychiatric Withdrawalの共同設立者であり、現在理事を務める。

 

レイ・ワディンガムRai Waddingham

ヒアリング・ボイシズ・ネットワーク・イングランド議長。オープンダイアローグのトレーニングを受け、個人として、また、Dialogue (R)Evolutionの一員として、国際的なトレーナーを務める。現在ノッティンガム・トレント大学博士課程に在籍し、サバイバー・ナレッジ(生きた経験から得られる知)を専門としている。

 

 

高木俊介

高木クリニック院長、ODNJP共同代表。「精神分裂病」の病名(訳語)変更の運動に関わり、「統合失調症」という名称を考案する。ヤーコ・セイックラウ、トム・アーンキル『オープンダイアローグ』(日本評論社)共訳者。

 

通訳(英語⇔日本語) 早野真佐子、深谷太一

司会 石原孝二

 

※本シンポジウムは記録のため、録画させていただきます。ご了承の上、ご参加ください。(後日動画配信する可能性もありますが、配信する場合には、原則としてシンポジストのやりとりのみを配信いたします。参加者の方の発言などが含まれる場合には、発言者の方の許可が得られた場合のみ配信動画に含めます。)

 

 

Open Dialogue Network Japan (ODNJP) Online Symposium

Psychiatric Survivors' Experiences and the label "Schizophrenia" 

(Hearing Voices? Schizophrenia"? "Tōgō Shitchō Shō"?)

 

Saturday April 2, 2022 (Online)

BST 9:00-12:00/CEST 10:00-13:00/JST 17:00-20:00

Registration required

Fee: Free for ODNJP Member (FY 2021, 2022) & (Ex) Mental Health Service user

    ODNJP Non-member: 3,000 Yen (Ca.24€/ 27$) & exchange processing fee

 

In clinical psychiatry we often hear the words such as "auditory hallucinations," "delusions," "schizophrenia," and "schizophrenic". These medical words about symptoms and diagnosis may make it difficult for people to talk about their experiences. What does it mean to listen to the voice of the client in the practice of open dialogue? In this symposium, we welcomed Ms. Olga Runciman and Ms. Ray Waddingham, both survivors of psychiatric treatment who have experienced "hearing voices". From Japan, Mr. Shunsuke Takagi, joint-chairperson of ODNJP, will participate. He was involved in changing the Japanese translation of schizophrenia from "Seishin Bunretstu Byō" (meaning disease of split mind) to “Tōgō Shitchō Shō" (meaning integration disorder). We hope to deepen our understanding of the impact of diagnosis and psychiatric service users’ experiences through dialogue between the three symposiasts and the participants. 

 

Olga Runciman

Co-founder and chair of the Danish Hearing Voices Network. She currently works as a psychologist but before that she was a qualified nurse. She is trained in Open Dialogue, and provides support to families as well as training based on the Open Dialogue approach. She is co-founder and board member of the International Institute for Psychiatric Withdrawal.

 

Rai Waddingham 

Chair of the Hearing Voices Network: England. She is trained in Open Dialogue and is an international trainer, in her own right and as part of Dialogue (R)Evolution. She is currently undertaking a PhD at Nottingham Trent University in Survivor Knowledge - the knowledge gained through lived experience.

 

Shunsuke Takagi

Psychiatrist. Director of the Takagi Clinic and joint-chairperson of the ODNJP. He was involved in changing the Japanese translation of schizophrenia, and invented the Japanese translation "Tōgō Shitchō Shō"(統合失調症). He is a co-translator of Jarkko Seikkula and Tom Erik Arnkil, Dialogical Meetings in Social Networks, 2006, Japanese translation 2016.

 

Interpreters (English- Japanese)

Masako Hayano and Taichi Fukaya

Facilitator: Kohji Ishihara

 

Please note that this symposium will be recorded for the purpose of documentation. (There is a possibility that the video will be broadcasted at a later date, but in principle, only the interactions of the speakers will be broadcasted. If participants' comments are included in the video, only those with their permission will be shown.)

 

ダウンロード
Hearing Voices.Jppdf.pdf
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ダウンロード
Hearing Voices.rev.pdf
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